048: 大階段を上って二階へ向かう
赤
い絨毯が敷かれた階段は一段が低く、とても上りにくかった。
どうせ時間はあるんだ。
きみは大きな階段のど真ん中をゆっくりと上っていった。
低層階は吹き抜けになっていて、階段の上はバルコニーのような廊下が左右に続いていた。
大きなガラス窓が並ぶ廊下をゆっくり進む。二階にはあまり人はいないようだ。
窓の向こうでは砂浜と海が陽光を浴びてキラキラと光っている。暖かく穏やかな天気だ。
廊下の端には木製のドアがあり、開けてみると年季の入った木造の階段が現れた。
狭い上り階段だ。どうやらこの階段から先は別棟になっているようだ。
きみは、