036: シクのページ
こ
こには誰もいない。シクは今も出歩いているのだろう。
きみはそこに置いてある看板を見つけた。
「天然温泉」。白字に赤い文字。ずいぶん前に見た気がする。なぜここに?
そういえばシクは前に「さかさま」と言っていた。きみは看板をさかさまに置き直してみる。
看板の文字が砂のように崩れていく。残った部分を読んでみる。
数字が読み取れる気がしたがよくわからない。
看板を元に戻すと「天然温泉」の文字が元通りになった。
きみはホテルのロビーに戻ることにした。