066: このまま駅には行けば通報されてしまう
き
みは電柱や自動販売機の影に隠れながら、少しずつ駅に近づいた。誰にも姿を見られたくない。
誰かに見つかれば騒がれて通報されてしまう。そんな確信があった。恐ろしさに膝が震える。
駅に近づくにつれ、通行人が増えてきている。時間が掛かればそれだけ窮地に追い込まれる。
きみは意を決して駅ビルの自動ドアへ駆け寄った。
三階を行きかう電車を見上げる人が多いおかげか、幸い誰にも気づかれてはいない。
き
みは電柱や自動販売機の影に隠れながら、少しずつ駅に近づいた。誰にも姿を見られたくない。
誰かに見つかれば騒がれて通報されてしまう。そんな確信があった。恐ろしさに膝が震える。
駅に近づくにつれ、通行人が増えてきている。時間が掛かればそれだけ窮地に追い込まれる。
きみは意を決して駅ビルの自動ドアへ駆け寄った。
三階を行きかう電車を見上げる人が多いおかげか、幸い誰にも気づかれてはいない。