082: 宇宙船
き
らめく星の間を高速で移動する光が見えた。
きみは大きく手を振る。
光がどんどん大きくなったかと思うと、きみの目の前に着陸した。宇宙船だ。
一切の音を立てずドアが開いた。
中からぞろぞろと緑色に光る宇宙人が現れた。有名なタコ型の宇宙人だ。
きみは手を伸ばし握手を交わす。
「一緒に行こう」と宇宙人が君を誘う。「大宇宙の無限の旅に出かけようじゃないか」
そこに答えはあるの？
「あるよ。きみが探している答はこの世界には無い。宇宙にしか無いんだ」
そうなの？
「そうだよ。その謎を作ったのが誰なのかを考えてみたらわかるだろう。奴は一万円が惜しいんだ」
名前はあるの？
「この世界の住人ではないわたしたちに名前は無い。名前なんかに何の意味もないんだから」
きみは、
